海岡監獄日記

このブログはフィクションです。

投獄3日目

監獄に入ってから2日が過ぎ、3日目となった。人間とは不思議なもので、最初に違和感を覚えたはずが、慣れてしまえば監獄だろうが関係ないのである。住めば都とはよく言ったものだ。

さて、罪を償い懲役を果たすために囚人は何をさせられるのか、皆さんはご存知だろうか?俺も知らない。そんな訳で今週は懲役の仕組みとその所属組織について講習があった。囚人になっても座学である。人生は勉強から逃れられないようだ。

囚人組織体系を簡単に説明すると、大罪人達が1番過酷なミッションを与えられ、全国各地で日々労働に勤しむ。また軽い罪を犯した者達は、地方ごとにブロック分けされ、地域貢献という形で社会に役立つ労働を与えられると言った感じだ。

俺は覚えのない前科が軽い罪だったらしく、地方ブロックに配属された。他にも個々の能力差で事務や技術、資材担当など細かく配属され、技術担当となった。

その後注意事項を含めた説明を受けその日は終了した。釈放までの日は長い。

2019/04/02 囚人番号893